Norio Takamatsu「banana paper collected」

[EXHIBITION]

2016.9.18 sun. - 2017.1.27 fri.

高松徳男 「banana paper collected」展(9/18 – 1/27)

 

cafe104.5は高松徳男(たかまつのりお)の個展「banana paper collected」を開催します。

 

高松徳男はコラージュのように混ざり合う様々なモチーフを描いたペインティング作品で知られており、近年では個人としての活動の傍ら、水野健一郎・足立拓人・堀田知聖とのアート・ユニット『最高記念室』の一員としても精力的に活動しています。

 

コラージュとペインティングの中間的な自分の作品について、高松は時折「偽コラージュ・ペインティング」という言葉を用いています。コラージュは20世紀初頭にピカソとブラックが始めたパピエ・コレという糊付け技法に端を発するもので、現実世界の物質的な断片をイメージに取り込み、異質な情報と素材を並置することで、意味の衝突と現実の介在を強調する技法です。高松の「偽コラージュ・ペインティング」はまさにこのプロセスを逆転します。

都市やメディアがもたらす膨大な情報から高松が拾い上げる様々なモチーフは、正統的なコラージュのように物質的な断片として組み合わされるのではなく、主観的な体験として記憶の中で混ぜ合わされます。それぞれのモチーフはわずかにほころびた輪郭から静かに溶け合う境界線上で緩やかに結びつき、互いに衝突する断片ではなく、多声的ながらもひとつながりの意識の流れによって紡がれたイメージとして描かれます。

現実そのものを物質的にイメージに取り込ませるコラージュのふりをしつつ、きわめて内的なイメージをペインティングという物質として現実に取り込ませるという意味で、高松の作品はまさに巧妙に偽装された「偽コラージュ・ペインティング」といえるでしょう。

 

今回の個展「banana paper collected」は、café 104.5の空間のためのセレクションとして、バナナの繊維から作られたバナナペーパーに描かれた作品を中心に展示を行います。コラージュとペインティングの間で浮遊する、ポップでユーモラスながらも、どこか物静かな高松徳男のイメージをどうぞお楽しみください。

 

12.30 sat. cafe104.5の忘年会

高松徳男、最高記念室ライヴペインティング(7:30pm~)

10月大好評のうちに終了したライヴペインティングを、今度は最高記念室のメンバーと行います。

 

10.27 thu. 高松徳男ライヴペインティング(7:00pm-9:00pm)

banana paper collected」が始まり一カ月。27日はcafe104.5に本展アーティストの高松徳男さんが来店します。アーティストの友人であるDJオムライスの選曲した音楽と共に、高松さんによるライブペインティングを開催します。作品をゆったりとお楽しみいただき、作家との交流をお楽しみください。

 

高松徳男(たかまつ・のりお)

1978年兵庫県生まれ。2000年帝塚山大学教養学部卒業。2002年インターメディウム研究所「IMI」大学院講座写真コース終了。2004年パレットクラブ(原田治氏主宰)卒業。2009年第1回グラフィック「1_WALL」入選。2004年第22回グラフィックアート『ひとつぼ展』入選。2001年アサヒカメラ月例コンテストカラープリント1位。イラストレーター・デザイナーとしての活動や、サマーソニックのソニッカート・ステージなどライブペインティング制作も行う。

 

これまでの個展に「1985年の ゲイラカイト」(nam Gallery / TANA Gallery Bookshelf共催, 2013)、「高松徳男展」(THE blank GALLERY, 2016)、グループ展参加に「春のカド」(OGUMAG, 2015 & ターナーギャラリー, 2013)、「現在絵画展示即売会」(TETOKA, 2013)「POSSIBLY TALENTED vol.4」(THE blank GALLERY, 2013)など、アート・ユニット『最高記念室』としての個展に「最高記念室」(2013, TOKYO CULUTUART by BEAMS)、「FUTURE FOR FUTURE」(Fm, 2015)。

 

Admission Free(入場無料)

cafe104.5店内でご自由にご覧いただけます。貸切の日もございますのでスケジュールをご確認のうえご来店ください。営業のご案内はこちらから