Shuichi Uehara 「月の満ち欠け 」

[EXHIBITION]

2017.5.29 mon. - 2018.1.27 sat.

上原修一「月の満ち欠け」(5/29 – 1/27)
※1/27まで展示期間を延長しました

 

上原修一は神保町の美学校にて銅版画を教える傍ら、様々な銅版の技法を駆使した作品を発表しているアーティストです。

 

この度の「月の満ち欠け」展では、上原修一の多彩な作風の中からエッチングとドライポイントという技法による作品を中心として、上原の本質ともいえる銅版画の「線」の魅力へと迫るセレクションを紹介いたします。

 

銅板画は製版と刷りという工程を経て間接的にイメージを表現するものですが、上原の作品はその過程における物質性をとりわけ強く感じさせます。上原は版・インク・紙の持つ決して完全にはコントロールできない偶然を受け入れることで、「モノ」の世界の豊かな即興性との協奏から紡がれた線のひとつひとつに作家個人のイメージを超えた世界を表現しています。

 

長沢節のドローイングの描線に惹かれセツ・モードセミナーで絵を学んだ上原は、自分自身の「線」の追求の場として銅版画を選びます。それはスペイン人画家パブロ・ピカソやフランス人画家アンリ・マチス、そして日本人銅版画家・池田満寿夫などの銅版画の線の表現の系譜に連なるものといえます。また、線のみに留まらず、独自の銅板画技法を積極的に開拓する上原の試みには、「もの派」としても知られ実験的な版画・平面作品を多く残した日本人美術作家・吉田克朗などの実験精神を現代に継承するものを見出すことができるでしょう。

 

cafe104.5のお食事とともに、ゆっくりと作品をお楽しみください。

 

上原修一

1963年長野県生まれ。銅版画家。作家活動の傍ら、神田・美学校にて銅版画工房講師。賞歴に、2010年「第7回 大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ展」(池田満寿夫大賞)など。

 

同時開催

ほりはたまお

「One or More」

 

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Opening Party 5.29 mon.

上原修一さん、ほりはたまおさんの展示スタートを記念して、オープニングパーティを開催。ほりはたさんの音楽仲間の選曲とともに、作品をゆっくりとご覧ください。上原さん、ほりはたさんも来店されますので、作家との交流もぜひお楽しみください。

 

7:30pm-10:30pm

[DJ]原田雅之(cafe BARNEY)、関龍太郎、宮崎優子

 

Admission Free(入場無料)

cafe104.5店内でご自由にご覧いただけます。貸切の日もございますのでスケジュールをご確認のうえご来店ください。営業のご案内はこちらから